FIRE入門

FIRE入門①資本主義のルール

稲葉ヨースケ

 ここちよ不動産・ヨースケです。

 この記事を読めば、学校や会社では教えてくれない「資本主義のじょうずな捉え方」がわかります。

 なにをもって「じょうず」と言っているかというと、「自分の人生に、すぐに活用できる」ということ。

 つまり、難しい経済的な理論をイチから勉強するような、途方もない旅に出るのではないのです。

 さらには、国や社会のあり方を問いたいのでもない。

 そんな大きな主語のことは、いっさい語りません。

 では、ワタシがこの記事でやりたいことが何なのか?

 それは、シンプルに言うと、

・平和な日本で、特に生活に困っているわけではないが

・強いて言うなら「仕事のやりがい」がほしい

・そしてなんなら、お金や時間も増えたら嬉しい

 ということを考えておられる方の、お役に立ちたいということ!

 直近数年くらいのワタシ自身がそうだったので、ワタシと同年代(30~40代)の方は、このような問題意識をもっている方も多いと考えているのです。

 

 そこでこの記事では、あなたひとり、というサイズの問題意識に対して、ワタシひとり、というサイズの体験談をもってお伝えします。

ウォン先生
ウォン先生

お金がほしい、時間がほしい…
学校や会社で言ったら怒られてまうけどな。

ヨースケくん
ヨースケくん

そうです!
しかし、一度きりの人生、一回自分の気持ちにマジレスすることが大事だと思いました。

 

稲葉ヨースケ
稲葉ヨースケ
ここちよ不動産 代表/宅地建物取引士
Profile
愛知県在住。30歳の時に副業で不動産投資を始める。33歳時点で毎月のCF(手取り)が40万円となり、生活費を上回ったので、サイドFIRE。その後、約半年の休息期間を経て、現在は「不動産屋」として奮闘中!「サラリーマン大家」の気持ちが誰よりもわかる不動産屋。

↑サラリーマンから始まって、「いったんFIRE、独立できた」という自分自身の経験を踏まえて、今回の記事の内容を語ります。

 

マーケットと商品の交換

 改めて言うことでもないですが、ワタシたちは、資本主義社会に生きています

 生まれた時から強制参加で、たぶん死ぬときまでずっとそうです。

 共産主義国家じゃなくて、ほんとよかったですよね!

 国が崩壊してしまうようなこともなく、革命が起きて血が流れるようなこともなく、貧しさに苦しむこともない。

 これぞ、我らが日本、資本主義社会の嬉しさの真髄です。

 

 ところが、「資本主義社会」ってどういうルールなん?ということについて、多くの人は考えることもありません。

 

 資本主義社会って、どんな社会のことですか???

・金が物を言う世界かな

・金持ちの世界はわからん。僕はサラリーマンとして生きるだけです

・なんかあれでしょ、株式投資とか、お金膨らませたもん勝ちでしょ

 そんなような答えが、よくあると思います。

 ですが、ここでワタシは、自分自身もサラリーマンだったこと・そして今では(曲がりなりにも…)FIREして、会社経営をすることになったこと、

 両方の経験を踏まえて、以下のように説明できます。

 

資本主義社会とは、巨大なマーケットの中で、商品を交換しあう社会。
それによって、関係者全員が豊かになれる社会のこと。

 

 たとえばワタシは、サラリーマンとして10年間、メーカーに勤めていましたが、その会社は「クルマ」を資本主義マーケットに持ち込むわけです。

 そして、クルマは現代社会において、(東京や大阪の大都会件を除いて)ファミリー・ライフには必須の物品ですから、みんなそれを欲しがります。

 どうしてもほしいから、八百屋さんだったら野菜を売ったお金、魚屋さんだったら魚を売ったお金をガーッと何ヶ月ぶんかかき集める。

 そして、そのお金を持ってディーラーに行き、クルマと交換してもらう。

 取引、成立です。

 お金という媒介物はありますが、これは実質、魚とか野菜をクルマと交換したわけですね。

 もちろん自動車メーカー側も、クルマばっか作ってたら食べ物がないので、野菜や魚が手に入って嬉しい。

 関係者全員が豊かになれる、とはそういうことです。

 

 「お金」があることによって、たとえ野菜や魚であっても腐ったりすることもなく、いつでもどこでも自由に、「交換」ができる。

 

 それが、資本主義社会です。

 巨大なマーケットの中で、いつでも商品を交換し合える、とてつもなく便利な社会。

 

労働力という商品

 しかし、サラリーマンをしている方は、(過去のワタシも含めて)みんな、疑問に思うはずです。

現代日本男児
現代日本男児

俺は、魚も野菜も、売るものなんてもってないんだけど・・・?

 

 そうなのです。

 魚屋さん、八百屋さんみたいな「個人商店」はもうあまり無くて、現代日本で「しごとをしている」ひとの99%くらいは、サラリーマンなのではないかなと思います。

 だからといって、サラリーマンは、資本主義ルールの外側にいるのか・・・?

 

 いいえ、そんなことは、ないのです。

 むしろ、99%もの大多数がそこにいるのですから、資本主義社会においては、メインプレイヤーです。

 

 では、サラリーマンは、どうやって、クルマを買うのか・・・?

 それは、「お給料」からですよね。当たり前ですが。

 それが、八百屋さんの野菜、魚屋さんの魚、にあたる、「交換の原資」です。

 では、次に「お給料」というものは、誰から、何の対価として貰ったものなのか?

 答えは、シンプルです。

雇い主(=資本家)から、自分が差し出した”労働力”の対価として貰ったもの。

 

 ということ!

 そうです。

 サラリーマンであるあなた、そしてちょっと前までのワタシは、世の資本家(会社の社長や大株主)が、どれだけ欲しくても欲しくても手に入らない、優れた価値を持っています。

 それは、「平日の9時17時でちゃんと会社に来て、仕事をする」という価値。

 いかにお金を持っている資本家だって、体は一つしかないし、時間は24時間しかない。

 だから、仕事を作る才能や財力がある資本家だって、「仕事をする」という価値を提供してくれる人のことを頼らないと、どうしようもないわけです。

 だから、お金とその価値を交換してくれ、と呼びかけます。

 そしてこの価値のことを、マルクス経済学では「労働力」と呼びます。

 これにて、ワタシたちが生まれながらにしてもっていた「労働力」というものは、立派な商品だったんだなということが、わかりました。

 

資本家が労働力を買い続けられる額=給料

 以上の前提を踏まえると、「資本家」の関心事項は、「労働力を過不足なく買えること」のみとなるはずです。

 「まいにち元気に働いてくれること」だけが関心事項であって、それ以上でもそれ以下でもないはずです。

 

 これは、あなたがお金を出してものを買う時のことを思い出すと、わかりやすい。

 たとえばファミリー用のクルマを買いたいと思ったときに、ちょっとオーバースペックすぎるフェラーリとかランボルギーニなんていらないし、

 逆に10万円とかのオンボロの軽を買ってすぐ壊れたら困る。

 だから、200〜400万円くらいの、プリウスとかカローラを買うわけですね。

 

 資本家が、”労働力”を買うときにする「お金の使い方」も全く同じです。

 給料が少なすぎて、壊れてしまったら意味がない。

 逆に多く払いすぎても、使いこなせないし困る。

だから、日本社会の一般的な金銭感覚も踏まえながら、明日も元気に会社に来てくれるような、妥当な金額だけを支払う。

 

 それが、給料の額の正体です。

 だからこそ、日本の平均年収というものは400万円台くらいに収まるし、その中にはぶっとんだ貧乏も、ぶっとんだお金持ちも存在しないのですね。

 これでわかったと思いますが、「給料があがらない」のは、当たり前なのです。

 それは、「俺はプリウスだが、フェラーリの額を払ってほしい!」と言っているようなものなのですから。

 

 つまり。

 給料に期待しているとお金は増えないし、それに、「平日会社に行ってる」のだから、時間がないということも、同時確定しています。

 

 だったらどうすればいいのか?!?!

 それは、やはりシンプルな話です。

 「労働力」以外に、資本主義のマーケットにおいて、誰かが交換したいと願ってしまうような”商品”を持てばいいということになります。

 その②に続きます。

次の記事
FIRE入門②商品をつくる
FIRE入門②商品をつくる
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この記事を書いた人
稲葉ヨースケ
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ここちよ不動産 代表/宅地建物取引士
愛知県在住。30歳の時に副業で不動産投資を始める。33歳時点で毎月のCF(手取り)が40万円となり、生活費を上回ったので、サイドFIRE。その後、約半年の休息期間を経て、現在は「不動産屋」として奮闘中!「サラリーマン大家」の気持ちが誰よりもわかる不動産屋。
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